情緒支援級について

※支援の内容やその制度は自治体、学校によって変わります。
参考にされる方は「あくまで我が家の経験、見聞の範囲での情報」であることをご承知おきください

固定タイプと通級(取出し)タイプ

情緒支援級には固定タイプと通級タイプがあった。
固定タイプとは知的支援級のように朝の会から帰りの会まで基本支援級ですごす支援の受け方。
通級タイプとは基本交流級ですごし、授業の取り出し、あるいは放課後に支援級にて指導を受ける。

情緒支援級の通級タイプと所謂通級は別で、学籍が支援級か普通級かという違いがある。

支援学籍優先

長男の通う小学校では支援級籍の子が優先して指導を受けられ普通級籍の子は空きがあったら指導という感じだった。(もっと指導を受けたいなら学籍移動してねってこと)

これは支援級籍の児童の数で教員の配置が決まるためだそうで、例えば支援級籍で通級の子が8人で普通籍で通級の子が100人でも教員の配置は1人なんだとか、、、マジかw

これはさすがに極端な例だけど、市内の小学校は学籍移動せず通級教室を希望するケースが多くて、一人の先生がたくさんの子を担当していた。

指導内容

情緒支援級は高機能の子が中心で、他、緘黙、不登校の子など。
診断は必ずしも必要ではなく、指導内容はソーシャルスキル、ライフスキル(忘れ物、失せもの、整理整頓、時間管理など)の他、LD的な学習困難のフォローも。
長男は四年生で他校の通級教室から自校の情緒支援級にうつり、以降週1で指導を受けていた。
情緒支援毎年担任は変わった。
やはり自校なので他校の通級教室の時より交流級の担任とよく連携を取ってくれてトラブルがあったときはすぐに指導に反映してくれたのがとても良かった。
月1でグループ指導があり、通知表は交流級、支援級と2枚もらえた。

グレーの子ほど実績が必要

高機能だったり、グレーゾーンだったりすると親の受容のハードルが上がりその結果学籍が支援級になることに抵抗感を持たれるケースが多いように思う。

でも、大人になってからやっぱり診断や福祉を受けたいとなったときに、診断基準として子供の頃から症状がでていたかというのが問われるので、支援級籍だったことはある意味証明になるのではないかな。

グレーの子ほど(支援や福祉を受けてきた)実績が必要と言われた事がある。

中学では普通級に進む子もいれば、情緒支援級、あるいは通級を選ぶ子もいる。
勉強ができて、有名私立中学に進学する子も。

精神障害者保健福祉手帳

高機能自閉で療育手帳が取れない場合、精神障害者保健福祉手帳を取得を検討してはどうかと思う。
IQが知的障害、あるいは境界域でなくても生活困難度が高かったり、本人が困っていることはよくあるので。
それから精神手帳も他の福祉制度と同じく新規より継続のほうがハードルが低いように感じる。
(高IQで深刻な二次障害がない場合、長じてから取得するのは難しいかもしれない)
精神手帳は児相ではなく医師による診断書で申請。

診断書の用紙は役所に置いてあり(精神手帳の診断書を書いてくれるような病院ではたいてい精神手帳用の診断書は置いてあるけれども)、申請には初診から半年たっている必要がある。
そして2年更新。(発達障害は治らないのだけど、毎回更新・・・・そして診断書代が高い・・・涙)

情緒支援級や通級は知的支援級と違って
「我が子は集団行動が苦手なだけで断固障害児ではありません」
「うちの子は自閉症スペクトラムとは全然関係ない発達凸凹症候群です」
って感じの保護者がいたりするので、会話にとっても気を使った(そして何度か失敗した)

※情緒支援学級在籍の生徒は就学奨励費の対象になる(所得制限あり)。

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